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Vol.28

今回は、京都出身の山本が担当致します。

皆さんは、旅行等で京都へお出かけになった事があると思いますが、数ある祭りの中で京都の三大祭と言うのをご存知でしょうか?

1つ目は、毎年5月15日に行なわれる上賀茂神社と

下鴨神社の例祭である 【 葵  祭 】

2つ目が、八坂神社のお祭りで 【 祇 園 祭 】

そして3つ目が10月22日に京都御所から平安神宮

にわたって繰り広げられる 【 時 代 祭 】

この3つのお祭りを京都三大祭と言います。

その中で、2つ目の祇園祭のハイライトである山鉾巡行が行われる7月17日が、私の誕生日でもありますので、季節はずれですが今回は祇園祭を少し紹介したいと思います。

起源は平安時代前期、各地で疫病が流行した際に当時の国の数にちなんで、66本の鉾を立て、祇園の神を迎え災厄の除去を祈ったことが始まりとされています。

皆さんが良くご存知なのは、17日に行われる山鉾巡行やその前日の宵山が有名ですが、この祇園祭は7月1日から31日までの1ヶ月間も続く長い祭だというのはご存知だったでしょうか。

7/1の「吉符入り」にはじまり、7/31の境内摂社「疫神社夏越際」で幕を閉じます。

ハイライトとなる山鉾巡行の鉾は、懸装品の豪華さから動く美術館とも呼ばれ、大きい物で鉾のてっぺんに付いている鉾頭までは、およそ25メートルもあり、重さは約12トンにもなる物があります。

その鉾は釘1本使わずに「縄がらみ」といわれる手法で、荒縄だけで組み立てられその結び目の美しさにもこだわり、裏方の熟練された職人さん達によって支えられています。14日頃には32基すべての山鉾が各鉾町に立ち並びます。

メインの一つでもある宵山や宵々山等は、14日~16日で四条通りの一部が歩行者天国となり夕方になると駒形提灯に明かりがともされて、鐘や太鼓そして笛などで「コンコンチキチン コンチキチン」と祇園囃子が鉾上で演奏されて、通りには夜店なども出て浴衣姿の人々達で賑わい、お祭りムードでいっぱいになります。

17日には、クライマックスとなる山鉾巡行です。

音頭取りの威勢の良い掛け声「エンヤラヤー」に合わせ長刀鉾を先頭に、32基の山鉾が都大路を巡行します。

先に行われた巡行の順番を決める「くじ取り式」にのっとり行われますが、先頭の長刀鉾は「くじ取らず」といって毎年先頭と決まっています。

経路は、四条烏丸から東へ四条河原町へと進み、そこから北へ河原町御池へと上がり、御池通を西へ入り新町御池まで巡行します。

京都の中心部はご存知のように碁盤の目のように通りがなっており、東西に進むことを入る(イル)と言い、又北へ進むことを上がる(アガル)と言い、南に進むことを下がる(サガル)と言います。

この山鉾巡行の見所と言っても良い、交差点で進行方向を90度変える豪快な「辻回し」があり、一見の価値があります。

鉾にハンドルが付いている訳ではありませんので、位置を見定めて竹を敷き詰め鉾をその上に止めて曳き綱を車輪に渡して水を打ち、掛け声と共に一気に引き回します。

うまく回れば沿道の観客から拍手喝采となります。

新町御池からその後、各鉾町に戻るとすぐに解体されます。

少しさみしい気もしますが、街中を巡行することで厄を集めるとされているので、その厄を留めない様にする為だそうです。

ここで余談ですが、よくタイミングを逃してしまうことを「あとのまつり」と言いますが、これは祇園祭から生まれたと言う説があります。

山鉾巡行は現在17日に行われていますが、昔は17日と24日に分けて執り行われていました。17日を「前祭(さきのまつり)」24日を「後祭(あとのまつり)」と呼び、前祭は豪華な鉾が数多く出るのに対して、後祭は山のみで地味に感じられることから祭りの盛り上がりが過ぎていて、手遅れということから言われる様になったそうです。

こうして京都の暑い7月は、祇園祭で過ぎていきますが、京都にはこの他にもお祭りは沢山あります。

「京都三大奇祭」と言われる祭りや「京都三大火祭り」と言った祭りなどもありますので、又、機会があればご紹介したいと思います。

皆様も時間が許せばぜひ「あとのまつり」とならない様に、一度足を運んで見て下さい。

千代田便り

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